「SEO 対策とは?【初心者向け】」でも紹介しましたが、現在のところ、SEO 対策は、Google 対策と言っても過言ではありません。
その Google 対策を行う上で、Google が何を考え、何を成そうとしているのか、それ知ることは、SEO 対策を行う上で、超重要!
そして、有難いことに Google は、それを知る手助けとなる資料を公開しています。
知らなかった方も、多いのではないでしょうか?
このページでは、その資料の内容を、紹介したいと思います。

中国・孫氏の言葉を借りれば、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
相手の事をよく知り、自分の実力をしっかり把握すれば、たとえ百回戦っても負けない、という例えです。
Google は、敵ってわけでは無いんですけどね・・・
Google の経営方針
大企業ならどこでもある、企業理念。
日本で言う企業理念という言葉が、適切か分かりませんが、似たようなものが Google にもあります。
「Google の使命は、Google 独自の検索エンジンによって世界中の情報を体系化し、アクセス可能で有益なものにすることです。」
Google が 1998 年にサービスを開始して以来、検索は大きな進歩を遂げてきましたが、Google の使命は今も当時と変わりません。
つまり、検索エンジンというツールを通して、世界中の情報を整理する。
そして、その情報を、誰でも見ることができ、ユーザーにとって役に立つものにするという事でしょう。
私が、初めてこの言葉を目にした時に、驚いたのを、今でも良く覚えています。
Google は、世界でも有数の大企業ですが、創業から 20 年しか経っていない会社です。
それで、こんな大きな志を持っている会社なんて、そうそうありません。
この資料には、もう少し具体的な 3 つの項目が紹介されています。
ユーザーを最優先する
Google はいつでも、有益で関連性の高い情報をユーザーに提供することを目指しています。
Google が検索に変更を加えるのは、検索結果の利便性を高めるためです。
したがって、検索結果への掲載に対する報酬をお受け取りすることは決してありません。
ユーザーを一番に考え、利便性が高く、有益な情報を提供していく。
その為に、2016 年には、15 万件以上のテストを実施し、1,653 件の変更を加えたと説明されています。
この変更したと言っている件数は、すべてが検索ランキングに影響するものでは無いでしょう。
ただ、1 年間に、相当数アップデートされている事は、間違いないです。
実際、Google の Gary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏も、
「Google は平均して1日に2回のアップデートを実行している」
引用:GoogleのゲイリーがSEOの質問に答えた――Fredアップデート、ランキング要因の順番、titleタグ書き換えなど #StateofSearch 2017 – 海外SEO情報ブログ
と、言われています。
ウェブサイトの所有者をサポートする
オンラインで存在をアピールしたいサイトオーナーやビジネスをサポートします。
Google では、ウェブサイトの所有者が検索結果の掲載順位を管理しやすくなるように、さまざまなツールや参考情報を提供しています。
それとともに、検索の仕組みについて情報提供を行うことと、安全で便利なウェブを維持することを同時に実現させるための取り組みも常に行っています。
サイト運営者が運営しやすいように、色々なツールや、情報を公開しています。
Search Console や、モバイルフレンドリーテスト。
ウェブマスター向けガイドラインなどの資料、ウェブマスター向け公式ブログやウェブマスターヘルプフォーラムなど。
サイト運営者にとって、有益になるような取り組みを行っています、と言いたいのでしょう。
情報アクセスの機会を最大限確保する
Google は、自由で開かれたウェブを守るための取り組みを行っています。
Google では、情報は自由にアクセスできるべきであると考えています。
そのため、Google のすべてのユーザーがウェブ上の情報を利用できるように懸命に取り組んでいます。
あらゆる声が届く場所があれば社会はうまく機能するし、同様に、さまざまなサイトの多様で幅広いコンテンツにアクセスできればユーザーにとって最も便利であるはずです。
この項目は、非常に曖昧な表現が多いのですが、Google は、誰でも自由に検索エンジンを使えるようにする。
検索エンジンを使用する人に対して、制限は加えない、と言いたいのだと思います。
そして、一部の例外(法律的に問題があるなど)を除いては、インターネット上に公開されたコンテンツや意見は、そのまま表示する。
低品質のコンテンツや、関連性の低いコンテンツが、検索結果に表示されないよう、絶えず品質向上に取り組んでいる。
で、この 3 つの方針を、ざっくりまとめると、
ユーザーやサイト管理者を大事にする
ユーザーが求める答えが、正確に検索結果に表示されるように、常に努力する
という事でしょう。
Google が掲げる 10 の事実
この企業理念の他に、「Google が掲げる 10 の事実」という、社是・行動指針のような資料も、公開しています。
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google が、新しいサービスを作る時にも、既存のサービスを改修する場合でも、利益を追い求めるのでは無く、ユーザーを最も大事にしています。
つまり、ユーザーにとって有益で・利便性の高いサービスを提供する事を、大事にしています。
1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
Google は、検索問題を解決することだけに焦点を置いた、世界最大級の研究機関を持っています。
そして、Google にできることが何か、それをもっとうまくやるには、どうすればいいかを知っています。
常に、様々な技術の研究を行い、そこで得られた結果は、Gmail、Google マップなどの様々なサービスに応用されています。
遅いより速いほうがいい。
Google は、ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したい、と考えています。
自社のウェブサイトに、ユーザーが留まる時間を、できるだけ短くすることを目標にしている会社は、世界中でもおそらく Google だけ。
その為に、余計なものはそぎ落とし、スピードアップを図る努力を、あらゆる分野で行っています。
ウェブ上の民主主義は機能する。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーが、ウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。
Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとする、さまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。
PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが、他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
つまり、Google では、被リンクや PageRank を重要視しており、特に、権威のあるサイトからの被リンクは、とても大事にしているという事でしょう。
情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
世界は、ますますモバイル化し、いつどこにいても、必要な情報にアクセスできることが求められています。
Google は、モバイルサービスの新技術を開発し、新たなソリューションを提供しています。
Android によって、ユーザーの選択肢が広がり、先進のモバイル体験が可能となるだけでなく、携帯通信事業者、メーカー、デベロッパーにとっては、新たな収益機会が生まれます。
つまり、モバイル端末でのアクセスは、どんどん増えてきているので、Google も、モバイル端末でのインターネットアクセスは、重要視しています、という事でしょう。
悪事を働かなくてもお金は稼げる。
Google も、1 企業です。
企業に、検索テクノロジーを提供することと、Google のサイトや、その他のウェブサイトに有料広告を掲載することで、収益を得ています。
但し、検索結果ページには、その内容と関連性のない広告の掲載は認めません。
派手な広告でなくても、効果は上げられると Google は考えています。
ポップアップ広告は、邪魔になってユーザーが見たいコンテンツを自由に見られないので、Google では許可していません。
Google が検索結果のランクに、手を加えてパートナー サイトの順位を高めるようなことは、絶対にありません。
PageRank は、お金で買うことはできません。
つまり、Google も会社なんで、利益を上げないといけませんが、広告主によって何か待遇を変えたりすることは無い、という事でしょう。
世の中にはまだまだ情報があふれている。
電話番号や住所、事業別ディレクトリなどで、新しいデータベースを統合することで、検索可能に。
ニュース アーカイブ、特許、学術誌、数十億枚の画像や数百万冊の書籍を検索する機能など。
Google の研究者たちは、今後も、世界中のあらゆる情報を、検索ユーザーに提供するために開発を続けていきます。
つまり、インターネット上にある無数の情報を、出来る限り集めて、ユーザーが求めている答えに応えられるよう、努力しているという事でしょう。
情報のニーズはすべての国境を越える。
Google の創業地は、カリフォルニアですが、全世界のユーザーに、すべての言語で、情報へのアクセスを提供することを、目標としています。
そのため、60 以上の国にオフィスを構え、180 を超えるインターネットドメインを有し、検索結果の半分以上を、米国外のユーザーに提供しています。
Google の検索インターフェースは、130 を超える言語で利用でき、検索結果を自国語のコンテンツのみに制限できる機能もあります。
つまり、どこの国の人でも、同じように利用できるよう、努力している、と言いたいのでしょう。
スーツがなくても真剣に仕事はできる。
Google の共同創設者は、仕事は挑戦に満ちていなければいけない、挑戦は楽しくなければいけない、という考えで会社を作りました。
適切な企業文化があるほうが、創造性のある、優秀な成果が上がりやすくなると Google は考えています。
Google の社員たちは、さまざまなバックグラウンドを持ち、エネルギーと情熱をほとばしらせながら、仕事、遊び、人生に独創的にアプローチしています。
つまり、国籍や服装などに縛られることなく、社員のアイデンティティを尊重することで、素晴らしい結果が得られる、と考えているという事でしょう。
「すばらしい」では足りない。
Google にとって、一番であることはゴールではなく、出発点に過ぎません。
Google では、まだ達成できないと、わかっていることを目標に設定します。
そうすることで、目標達成に向けて全力を尽くし、期待以上の成果を残せるからです。
Google は、技術革新を繰り返し、機能性の高いサービスに対して、さらに期待を上回る、改良を加えています。
ユーザーが、自分の探すものを、正確に把握していなくても、ウェブで答えを探すこと自体は、ユーザーの問題ではなく Google の問題です。
Google は、全世界のユーザーが、まだ具体的にイメージしていないニーズを予測し、新たなスタンダードとなるサービスを作り出しています。
様々な変化をもたらすのが Google の望みであり、新たな一歩を踏み出す方向を Google は常に探しています。
つまり、現状に満足しないことが Google のすべての原動力となっているのです。
Google は、常に成長し続けるってことですかね。
以上、Google が掲げている 10 の事実について、個人的な感想を、超ざっくりと書いてみました。
それほど、見当違いな事を言ってはいないと思いますが、気になる方は、以下の原文をご覧ください。
少し回りくどい感じですが、私の説明よりは、細かく紹介されています。
まとめ
Google は、ユーザーを最も大事にしていて、これからも、ユーザーが求める事を実現し、企業として成長し続ける。
そう言っているのだと思います。
この事を念頭に置いて、SEO 対策で何をすればいいのかを考える事が、重要です。
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