このページでは、SEO 対策を行う上で、最重要項目である「タイトル(title)」にスポットをあてて説明します。
何故、最重要項目なのか?
それは、当たり前ですが、ユーザーが目にすることが最も多い項目で、クリック数に直結するからです。
Google が表示する、検索結果の内容について、よく知らない方は、まず、以下のサイトをご覧ください。
「ユーザーファースト|Google が掲げる 10 の事実!」でも、紹介していますが、Google は、検索エンジンを使うユーザーの事を一番に考えて、サイトの評価基準を設けています。
なので、大前提としてSEO 対策は、ユーザー視点で考える事が、最も重要だという事を忘れないでください。

タイトル(title)とは?
上記、画像で表示されている箇所に表示される、文言の事です。
検索結果ページにおいて、タイトルは、言わばサイトの名刺。
ビジネスにおいて、名刺が、どれほど重要かは、みなさんご存知でしょう。
Web サイトやブログでも、同じです。
そんな重要な、タイトル(title)について、SEO スターターガイドで、紹介されている内容を、一項目ずつ説明していきます。
SEO スターターガイド解説 – タイトル(title)
タイトル(title)タグを正しく設定する
<title> タグは、ユーザーと検索エンジンの両方に、ページの内容を伝えるものです。
<title> タグは、HTML ドキュメントの <head> 要素内に、配置する必要があります。
サイトの各ページに、固有のタイトルを付けてください。
タイトル(title)タグは、ユーザーにとってだけでなく、検索エンジン側でも、そのページを理解するために重要な項目として見ています。
そして、タイトル(title)タグを、設定する際には、W3Cが定めるHTML の記述ルールに則って、サイト内でユニークなタイトルにしましょうと言っています。
特に覚える必要はありませんが、「W3C」とは、「World Wide Web Consortium(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)」の略。
「インターネットで使う HTML という言葉のルールを定めている、世界的な非営利団体」です。
検索エンジンは、人力で評価している訳では無く、Googlebot と呼ばれるロボットを使い、機械的にそのサイトを解析し、評価しています。
なので、ルールに沿って設定しないと、認識してもらえません。気を付けましょう。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<title>タイトル</title>
~ 省略 ~
</head>
Google は、どのようなタイトルを推奨しているのか?
検索結果に適したタイトルを作成する
ドキュメントが、検索結果ページに表示される場合、タイトルタグの内容が、結果の 1 行目に表示されることがあります。
「表示されることがあります?」
非常に曖昧な表現です。
実は、タイトル(title)タグに指定した文言が、必ず使用される訳ではありません。
簡潔かつ具体的に作成された適切なタイトルであっても、クエリとの関連性をより明確に示すために検索結果に別のタイトルを表示することもあります。
Google が、より適していると判断したタイトルが、本文などにある場合には、上書きされます。
また、ユーザーが関連のあるページだと認識しやすくするために、同じページでも、検索キーワードに応じて、別のタイトルが付けられる事もあります。
少し古い情報ですが、以下の記事が参考になるかと。


この記事にも記載されていますが、タイトルの書き換えを防ぐ方法は、現状ありません。
検索キーワードに応じた、タイトルが付けられることにより、クリック率が上がる場合も考えられるので、一概に悪いとも言えませんが・・・
ホームページのタイトルには、ウェブサイトや企業の名前を表示し、さらに、企業の所在地やサービスの主な目的といった、重要情報の一部を添えることができます。
次に、コーポレートサイト(企業 HP)であれば、社名・所在地、卸業や運送業のような業種やサービス。
EC サイトであれば、取り扱っている商品の具体的な種類、店名や商品名など。
ユーザーに伝えたい重要なキーワードはタイトルに含めましょうと言っています。
どんな会社なのか、何を売っているのか?
伝えたい内容をタイトルに含めなければ、検索エンジンにも、使っているユーザーにも、理解してもらえないという事です。
ページの内容を正確に記述する
読みやすく、ページのコンテンツの主題が、効果的に伝わるタイトルを選びます。
Web サイトや、ブログは、何かしら伝えたい事や、紹介したい事があって、作ってると思います。
なので、「無題」「新しいページ」など、何を書いてあるのか分からないタイトルや、あいまいなものは NG !
使う側に立って、ユーザーにとって読みやすく、ページの内容が効果的に伝わるタイトルしましょう。
また、この資料では言及されていませんが、クリックしたくなる魅力的なタイトルを付けるという事も、非常に重要です。
例えば、以下のようなタイトル。
ファッション通販 ショップ名|ウィンターセール
最大50%OFF!冬物売り尽くしセール|ファッション通販 ショップ名
同じページを紹介していても、タイトル次第で、大きくクリック率が変わります。
いくら検索結果で上位に表示されても、クリックされなければ、無駄骨に終わるだけ。
「あなたが使う立場になった時に、そのタイトルでクリックしたくなるかどうか?」
タイトルを付ける際は、そこまで考えて付けましょう。
各ページに固有のタイトルを付ける
サイトのページごとに、固有のタイトルを付けるのが、理想的です。
そうすることで、サイト上の各ページの違いを Google が、認識しやすくなります。
サイトで、別のモバイルページを使用している場合は、モバイル版にも適切なタイトルを使用してください。
これ意外と大事です。
Google は、検索結果に表示されるタイトル(title)タグや、ディスクリプション(description)タグの重複を嫌う傾向があります。
これは、「https://xxxx.co.jp/xxxx/xxxx」のように2階層以上ある場合も、同様です。
部分的に同じ文字なのはどうなのか?
フラワーギフト通販 ショップ名|季節の花を全国へお届け
フラワーギフト通販 ショップ名|ガーベラのアレンジメント
この例のショップ名のように、サイト全体で共通する事は、検索エンジンに認識してもらわなければいけないので、タイトルに必要と言えるでしょう。
つまり、必要なものであれば、部分的には問題ないです。
しかし、共通する部分が多い、定型的な文言や全く同じものも NGです。
必ず、サイト内の全ページで、ユニークなタイトル(title)タグを付けましょう。
私の経験上、重複キーワードは、3 つぐらいまでが上限で、それ以上になると、評価が下がる傾向が、強い気がします。
簡潔でわかりやすいタイトルにする
完結で有益なタイトルにします。
タイトルが長すぎる場合や関連性が低いと見なされた場合、Google は検索結果にタイトルの一部のみや、自動的に生成されたタイトルを表示することがあります。
ユーザーのクエリや検索に使用された端末に応じて、異なるタイトルを表示することもあります。
検索エンジンに、認識して欲しいキーワードを、あれもこれもと、詰め込みたい気持ちは分かります。
しかし、キーワードを詰め込み過ぎると、本当に伝えたいキーワードがぼやけてしまい、ユーザーに、そのページの内容が伝わりにくくなります。
また、検索エンジン側にも、何を伝えているページなのか分かりにくくなり、評価されにくくなってしまいます。
もちろん、ページの内容にそぐわない不要なキーワードや、極端に長いタイトルを使うのは、もっての外です。
不要なキーワードを、検索エンジンが重要だと、誤認識してしまう可能性や、最悪の場合、タイトルを書き換えられてしまいます。
できる限り、タイトルのスリム化を図り、意図したタイトルを認識してもらいましょう。
ここでいう、スリム化とは、すべて単独キーワードにしろと言っている訳ではありません。
複合 3 つのキーワードを狙うのであれば、その 3 つのキーワードを含めた、自然な文言のタイトルにすべきだという事です。
「Google Search Console」には便利な HTML 改善レポートがあり、これによって、description タグが短すぎる、長すぎる、重複が多すぎる場合に確認することができます(<title> タグについても同じ情報をご利用いただけます)。
短すぎる場合や長い場合、重複している場合は、「Google Search Console」の [検索での見え方] – [HTML の改善] に表示されます。
但し、タイトルがページの内容に適していないと判断された場合は、表示されないので注意が必要です。
Search Console の使い方については、「【超重要】旧Google Search Console(サーチコンソール)の使い方!」をご覧ください。

タイトル(title)タグに関する疑問
タイトル(title)タグの更新頻度は要注意!
“グーグルは、タイトルを変えることに対して、最近ものすごく不機嫌になる。”
”サイトが立ち上がり、インデックスされて、ランキングに登場した 6 ヵ月後に、タイトルタグや alt タグなどを変更を加えるのは、SEO をする人くらいなものだろう”
“(タイトルを)最適化するのにいちばんいいタイミングは、作成する時だ。一度できっちり仕上げろ。”
と言われている通り、Google は、タイトルが変更されることを、非常に嫌います。
何度も変更すると、順位下落の原因になりますので、タイトルを付ける際には、細心の注意を払いましょう。
タイトル(title)タグは、何文字が適切か?
文字数について Google は、言及していません。
一般的には、32 文字前後に設定するのが、好ましいと言われています。
それは、Google・Yahoo! ともに、半角で 65 文字前後、全角 32 文字程度まで、検索結果に表示されるためです。
但し、短い title タグのほうが、検索トラフィックが多かったという検証結果などもあるので、極力スリム化した方が、良いかしれません。
個人的に、月に 100 万回以上検索されるキーワード 10 個、その検索結果上位 10 件、計 100 サイトを調査してみました。
長いものでは、60 文字以上、短いもので 15 字以下のページもあり、文字数については、そこまで気を付ける必要は無いかもしれません。
しかし、キーワードは、前方に持ってくる方が、良い傾向があります。
実際、私が調べたサイトの 9 割が、5 文字目までにキーワードが入っていました。
前方にキーワードを持ってくるのは、検索エンジンに分かりやすくするため、と言われている方もいますが、明確な根拠はありません。
キーワードが前方にある方が、ユーザーにとってインパクトがあり、クリックされやすいからではないか?
そして、多くクリックされる事で、評価が上がっているのではないかと、個人的には推測しています。
検索結果に効果的なタイトルとスニペットを作成する
Google は、SEO スターターガイドの他に「検索結果に効果的なタイトルとスニペットを作成する」という資料も、公開しています。
この資料にも、タイトルの管理に役立つ、おすすめの方法が記載されているので、少し重複する部分はありますが、紹介したいと思います。
わかりやすいページタイトルを作成する
具体的でわかりやすいページタイトルを付ける
ホームページに「ホーム」、特定の人物のプロフィールのページに「プロフィール」のような曖昧なタイトルは付けないようにします。
また、不必要に長すぎるものや冗長なものも避けます。
検索結果にタイトルが表示されたときに、その一部しか表示されなくなります。
SEO スターターガイドにもありましたが、ユーザーが分かりやすく、そのページ内容を、簡潔に表したタイトルにしなさいという事です。
キーワードを詰め込んだようなタイトルは避ける
タイトルに具体的なキーワードをいくつか含めると効果がある場合もありますが、同じ語句を何度も繰り返すのは無意味なだけです。
「Foobar, foo bar, foobars, foo bars」のようなタイトルはユーザーの利便性を下げるものであり、このようなキーワードの乱用は Google やユーザーから不正行為と見なされる可能性があります。
キーワードだけを並べるのではなく、意味のある文章にしましょう。
キーワードだけを並べたタイトルは、順位の下落などペナルティーを課される可能性があります。
同じタイトルや定型文を使用したタイトルは避ける
サイトのそれぞれのページに異なる具体的なタイトルを付けることが重要です。
たとえば、サイトのすべてのページに「激安セール実施中」というタイトルを付けた場合、ユーザーはページを区別することができなくなります。
一部の情報のみを変えた長いタイトル(「定型文」を使用したタイトル)も適切ではありません。
ユーザーに、そのページの内容が、理解しにくくなるような、同じ文言を、すべてのページにつけるべきでは無いということです。
以下のような、具体例が紹介されています。
「<バンド名> – 動画、歌詞、ポスター、アルバム、レビュー、コンサートを見る」
このようなタイトルは、情報量の少ないテキストが数が、多く含まれていて、分かりにくいのでダメ。
解決例として、「動画」「歌詞」などの単語を含めるのは、そのページに動画や歌詞が含まれている場合だけにする。
また、「<バンド名>」のみを簡潔なタイトルとして使用し、メタディスクリプションで、コンテンツの具体的な説明をした方が良いです。
タイトル(title)を目立たせる
簡潔になるように気を付けます。
サイトのホームページのタイトルは、サイトに関する情報を追加するための妥当な場所です。(例: 「ExampleSocialSite、人と人が交流する場所」)
しかし、サイトのそれぞれのページのタイトルにこのテキストを表示すると、読みやすさが損なわれます。
また、同じクエリに対して検索結果にサイトのページが複数表示された場合、特に重複しているように見えます。
この場合、各ページタイトルの冒頭か末尾にサイト名だけを入れ、ハイフンやコロン、パイプなどでタイトルの残り部分と区切ります。
タイトル(title)は、ユーザーが分かりやすいだけでなく、読みやすくしなさいということです。
サイト名のような共通する文言は、区切り文字を入れて、タイトル(title)の冒頭か末尾にいれましょう。
最後に、簡潔で具体的、且つ、ユーザーにとって分かりやすい、適切なタイトルを付けているのに、検索エンジンに上書きされてしまう。
そんな場合には、ウェブマスター ヘルプ フォーラムに問い合わせて欲しいと記載されています。
ただ、どれだけ受け入れてくれるかは分かりません。
【まとめ】タイトル(title)タグ
- タイトル(title)タグは、SEO 対策で重要な項目である
- HTML の記述ルールに則って、正しく設定する
- ページの内容に無関係なタイトルは付けない
- 「無題」「ページ1」のような初期設定のタイトルやあいまいなタイトルにしない
- 強調したいキーワード(社名・店舗名・取り扱い商品など)は必ず含める
- 使う側の立場になって、クリックしたくなるような文言にする
- 一度つけたタイトルは、極力変更しない
- 各ページに必ずユニークなタイトルを付ける
- タイトルだけで内容が分かるような、簡潔で分かりやすいタイトルを付ける
- 極端に長いタイトルは使わない
- キーワードの詰め込み過ぎはNG!
- 不要なキーワードは絶対に入れない
- サイト名のような最低限必要な共通する文言は、区切り文字を入れて、タイトルの冒頭か末尾に入れる
と、ここまで色々と書いてきましたが、最終的に言える事。
それは、ユーザーにとって簡潔で分かりやすく、適切にキーワードが強調されたタイトルが、好ましいという事です。


その他
キーワード選びの注意点
「フラワー」「花」という言葉。
言葉としては、同じ意味を表しますが、検索すると、異なる検索結果が表示されます。
つまり、別々の単語と認識しているという事です。
同じ意味でも、検索されるキーワードは異なり、どちらが検索されやすいのか、そいうった事まで考慮する必要があります。
迷ったら見直してみよう
伝えたい事・紹介したい内容のキーワードが思いつかない。
そんな時は、そのページが、本当にユーザーにとって必要なものなのか、何を伝えたいのか、今一度考え直してください。
キーワードは思いつくけど、どんなタイトルを付けていいか迷っている場合は、キーワードだけを並べて考えるのも一つの方法です。
但し、キーワードだけを羅列したようなタイトルは避けましょう。
自身が使う側に立って、キーワードだけ羅列してあるサイトをクリックするかどうか考えれば、分かってもらえるのではないでしょうか。
もし、検索エンジンに上手く認識されたとしても、クリックされなければ何も意味はないはずです。
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