SEO を勉強している方の中には、専門の用語が多く、はかどらないという方も多いと思います。
そこで、ここでは、初心者ブロガーや、Web サイト運営を任されたけど、そんなに経験が無いという方を対象に。
基礎的な用語と、その内容を説明したいと思います。
あいうえお順に並んでいます。
アルゴリズム
SEO でアルゴリズムと言うと、「ランキングアルゴリズム」を指す事がほとんどです。
アルゴリズムは、直訳すると「計算方法」。
つまり、SEO でいうアルゴリズムとは、簡単に言うと、「検索エンジンがランキングを決める計算方法」という事です。
Google は数百もあると言われるアルゴリズムで検索ランキングを決定しています。
引用:AI ベースの新アルゴリズム「RankBrain」を Google が導入済み、SEO はどう対応すべきか? – 海外 SEO 情報ブログ
「Google は平均して 1 日に 2 回のアップデートを実行している」
引用:Google のゲイリーが SEO の質問に答えた――Fred アップデート、ランキング要因の順番、title タグ書き換えなど #StateofSearch 2017 – 海外 SEO 情報ブログ
と Google 社員の方が、言われている通り、数多くのランキング要因があり、アルゴリズムは、日々進化しています。
しかし、その全貌は、公開されていません。
大幅にアルゴリズムが変更された際には、名前が付くことがあり、有名なものでは、パンダアップデート、ペンギンアップデートなどがあります。
アンカーテキスト
サイト上の別ページや、外部サイトへリンクする、クリック可能なテキストです。
検索エンジンでの表示順位を上げるには、リンクの活用が重要になってきます。
ウェブサイト内ページへのリンクを「内部リンク」、他のウェブサイトへのリンクを「外部リンク」といいます。
リンクに記述しているテキストも、検索エンジンでの表示順位に影響します。
なので、リンクは内容的に自然であり、ユーザーの為になる情報へのリンクである必要があります。
また、他のサイトから、自分のウェブサイトに張られる被リンクの量と質によっても、検索エンジンの表示順位は、左右されます。
index(インデックス)
URL や、クローラーが取得し、解析したウェブページの様々な情報が保存されている、検索エンジンのデータベースのことです。
検索エンジンは、サイトをまずクロールし、インデックスするかしないかを判断します。
このインデックスされた情報が、検索エンジンの検索結果に使用されます。
なので、サイトを改修しても、すぐにはその情報は反映されず、再び、クロールしてもらい、情報を書き換えてもらう必要があります。
オーガニック検索
自然検索とも呼ばれます。
検索結果画面には、広告や Map 情報などが表示されますが、その広告部分を除いた、純粋に、検索キーワードに対する、結果を表示している部分を指します。
クローラー
インターネット上にある、世界中のサイトを周期的に見回り、様々な情報を収集しているロボット。
基本的には、解析済みのウェブページに記載されているリンクを辿り、新たなウェブページへと遷移します。
そして、そのウェブページを解析し、取得したページ情報をデータベースに登録します。
その後、新たなリンクを発見すると、次のウェブページへと遷移していきます。
このクローラーというロボットは、厄介な事に、リンク先へと遷移する際、今いるページのすべて解析した後に、遷移する訳ではありません。
何度もそのウェブページを訪れて、少しずつ情報を集めていきます。
遷移する条件や取得している情報については、公表されていません。
自然に巡回する以外にも、サイトマップや PubSubHubbub(パブサブハブバブ)。
また、サイト管理者から解析してくれという依頼を受けて動くパターンなど、様々な手段でウェブページを検出します。
PubSubHubbub について、詳しく知りたい方は、あらゆさん(@arayutw)が、運営している Syncer に、分かりやすくまとめられた記事がありますので、そちらをご覧ください。

クロール
クローラーが、新しいウェブページや更新されたウェブページを検出・解析、データベースに登録し、次のウェブページへ遷移すること。
クローリング・クローキングと呼ばれる事もあります。

検索エンジン
キーワードを入力すると、インターネット上に星の数ほど存在するウェブページの中から、そのキーワードに関するやサイト、画像などを表示してくれるシステム及び、そのプログラムのこと。
検索エンジンには、大きく分けて 「総合型」「特化型」の 2 つのタイプがあります。
総合型の検索エンジンで、日本で有名なものは、Google、Yahoo!、Bing。中国では、百度、皆声などが有名です。
特化型の検索エンジンでは、個人名に特化した Spysee 、最近良く CM している求人に特化した Indeed などが有名です。
そして、各検索エンジンが、独自の指標でウェブページの価値を判断し、検索結果の順位を決定しています。
検索クエリ
ユーザーが、検索するときに入力する単語、または複数語のことです。
検索キーワード
検索クエリと、混同されている人も多いのですが、検索クエリは、実際にユーザーが、入力した文字列。
対して、検索キーワードは、サイト運用者や広告主が、SEO を意識して設定する言葉です。
キーワードに関して、普段良く使われるタイプが、以下の 3 つです。
ビッグキーワード
「車」「テレビ」などの様に、多くの方から、何度も検索されるキーワード。
大体、1 単語だと、該当すると思います。
具体的に、月何回以上検索されるキーワードみたいな定義は無く、個人的な感覚で言うと、月 1 万以上検索されるキーワード。
スモールキーワード
大体、2 ~ 3 単語ぐらいで構成され、個人的な感覚で言うと、月 1,000 以下のキーワード。
ミドルキーワード
ビッグとミドルの間、月 1,000 ~ 1 万ぐらいのキーワード。
検索ボリューム
特定のキーワードが、ひと月に検索された回数。
サジェスト
画像の様に、検索する際に、検索しようとしているキーワードに関連する単語を提案してくれる機能の事です。
ここに表示されるキーワードの事を、サジェストキーワードと言います。
サジェストキーワードは、ユーザーがクリックする確率が、基本的に高いです。
なので、SEO を考えるうえで、キーワードを選ぶ際に、非常に重要なポイントっとなります。
スニペット
検索エンジンの検索結果ページで、該当ウェブページのタイトルの下に表示される、記事の補足文章のこと。
ウェブページの概要やページ内で、検索キーワードと合致する部分が、表示されます。
直帰率
サイトの訪問者が「ホームページ(最初に表示されるページ)」だけを開き、サイト内の他のページに移動せず「サイトから離脱する割合」。
ディレクトリ
ファイルを分類・整理するための保管場所のこと。
内部対策
自サイトに対して行う SEO 対策の事。
検索エンジンにしっかりクロール、インデックスしてもらう。
また、自分の伝えたいキーワード・テーマを理解してもらい、高く評価してもらうために行う施策です。
評価項目としては、title タグ、見出しタグ、コンテンツの内容など、様々な項目があります。
検索エンジンは、検索エンジンを使うユーザーを、最も大事にしています。
なので、最も重要な内部対策は、ユーザーにとって分かりやすく、ユーザーの求める情報を提供するコンテンツ作るという事です。
バックリンク(被リンク)
自分が運営しているサイトが、他のウェブサイトから、リンクされていることを指します。
バックリンクは、自分が運営しているサイトの信頼性を表し、検索エンジンも非常に重要な要素としてみています。
しかし、どんなサイトからでも、リンクされれば良い、という訳ではありません。
Google では、質のよいサイトと表現されていますが、関連性のある内容を掲載しているサイト、検索エンジンが評価しているサイトからのバックリンクが増えるほど、検索エンジンの評価は高まります。
質の良いサイトから貰う 1 つのバックリンクは、質の低いサイトから、複数のバックリンクを受けるよりも、価値があります。
また、質の悪いサイトからのバックリンクは、自サイトの評価を下げる可能性もあります。
ブルーオーシャン
ライバルなどの競合が少なく、競合がいない、もしくは、少ない市場やジャンル。
市場規模自体が小さい場合が多く、市場自体を大きくする努力が必要になる場合もあります。
市場規模自体が多少ある場合でも、参入当初は、独占的に売り上げられますが、参入への障壁が低ければ低い程、他社が参入してきて、レッドオーシャン化する場合少なくありません。
モバイルフレンドリー
PC だけでなく、携帯で表示された場合にも、サイトを使いやすくする手法や対策の事です。
以下の Google 公式ツールを使えば、実際に使いやすくなっているかどうか判断することができます。
リンク切れ
アンカーテキストで指定している先のページが、削除されてしまっていたり、誤った URL を指定し、遷移先のページが存在しない事。
検索エンジンは、このリンク切れを嫌い、もし発生していた場合には、検索順位の下落に繋がりますので、注意が必要です。
レスポンシブデザイン
パソコンやタブレット、モバイルなど使用している機器に関係無く、同じ URL、同じ HTML を使い、CSS を使用して表示内容を変えるデザイン方法。
レッドオーシャン
ライバルなどの競合が多く、競争が激しい市場やジャンル。
後発で、こういった市場に参入する場合、他社との差別化や価格競争など、非常に高いハードルをクリアする必要があります。
ロングテール
イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが提唱した、日本でいうところの 2 : 8 の法則。
売上げ上位 2 割の商品が、全体の売り上げの 8 割を占める。
実店舗では、売り場面積や商品在庫などの理由で、その売れ筋である 2 割の商品を追い求める。
しかし、EC サイトでは、そういった制限が無いため、その中々売れない、残りの 8 割の商品まで幅広く取り扱い、結果的に人気商品を超える売り上げをあげる。
また、顧客数を増やすことで、全体の売り上げを増やすという考え方。
ロングテールキーワード
上記、「検索キーワード」で説明した「スモールキーワード」と、ほぼ同意です。
複数のキーワードを組み合わせ、検索ボリュームが少ないキーワードの事で、ニッチキーワードと呼ばれる事もあります。
さらに詳しく知りたい方は、shinyaさんが運営されているサイトに、分かりやすい記事がありますので、そちらをご覧ください。
ロングテール SEO
上記、ロングテールの考え方に則った SEO 手法の事です。
特定のキーワードに関連する、様々なロングテールキーワード(スモールキーワード)を、数多く上位表示させます。
個々の検索ボリュームは少ないが、検索結果に上位表示されるキーワード数を多くすることで、結果的に、多くの PV や、購買数を得ようとする考え方です。
複数のキーワードを指定して、検索するユーザーは、求めている情報が、明確になっている場合が多く、クリック率やコンバージョン率が高い傾向があります。
それを、表しているのが、以下の図です。
これは、一般的に良く使われる、検索ボリュームと購買率の関係を表した図です。
縦軸が「検索ボリューム」、横軸が「購買率」です。
赤い部分は、ビッグキーワードで、良く検索されるけど、購買率は低い。
青い部分は、スモールキーワードで、検索数は少ないが、購買率が高いことを表しています。
PV(ページビュー)
サイトが見られた回数。
見たユーザーの数では無く、あくまで見られた回数です。
同じユーザーが、何度も見れば、その分もすべてカウントされ、一人のユーザーがいくつかのページを見れば、その分も全てカウントされます。
SEO(エスイーオー)
「Search Engine Optimization」の略。
直訳すると「検索エンジン最適化対策」
サイトを、検索エンジンの検索結果の上位に表示させるために行う施策や、その取り組みの事。

URL(ユーアールエル)
URL とは、Uniform Resource Locator(統一資源位置指定子)の略。
特定のウェブサイトのアドレスや、インターネット上のファイルを意味します。
簡単に言うと、自分のサイトの「インターネット上の住所」みたいなものです。
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