初級編に続いて、ここでは、SEO 中級・上級者の方を対象に、用語を解説したいと思います。
あまり詳しく無いという方は、まず、以下の初級編をご覧ください。

404 エラー(not found)
存在しないページを表示しようとした場合、そんなページは存在しませんと、サーバー側が返すエラーの事です。
このエラーには、ソフト・ハードの 2 種類があります。
ハード 404 エラー
一般的に 404 エラーと言えば、このハード 404 エラーを指します。
実際に、該当する URL に情報が無い場合に、表示されますエラー。
レスポンスに、ちゃんとエラーコード 404 を渡している場合の事です。
ソフト 404 エラー
システム側で、あらかじめ準備した 404 エラー用の「ページが見つかりません、存在しません」などのエラーページを表示する。
しかし、レスポンスには、正しく表示されたという、ステータスコード(コード 200)を返す方法です。
カニばり
似たようなキーワードでページを作成し、検索エンジンからの評価を双方のページで食い合っている状態。
cache(キャッシュ)
ウェブページなどの情報を保存しておいて、次回表示時に、高速で表示する仕組みのこと。
キャッシュには、一般的に 3 種類あります。
メモリーキャッシュ
処理速度を上げるため、PC の中に内蔵されたメモリーが保存するキャッシュの事です。
これは、あまり意識しないで良いと思います。
ブラウザキャッシュ
Chrome や Firefox、IE など、ブラウザが保存するキャッシュの事です。
1 度、Web ページを表示すると、画像や CSS などの情報をブラウザが勝手に保存します。
そうすることで、2 度目以降にすばやくそのページを表示できるようにする仕組みです。
ブラウザーキャッシュは、何も設定していない場合は、ずっとたまり続け HDD の容量を食ってしまうので、気を付けましょう。
Web サーバーキャッシュ
Web サーバー側で保持するキャッシュです。
ブラウザーキャッシュのサーバー版みたいなものです。
WordPress などのキャッシュ系のプラグインは、このタイプです。
毎回、DB にアクセスすると効率的では無いため、一度アクセスされるとそのキャッシュ情報を保存し、次回からは、その情報をユーザーに表示します。
このタイプは、管理側で何かしら変更をした場合、変更内容が反映されないため、一度、キャッシュを削除する必要が出てきます。
Googlebot(グーグルボット)
Google で使用されているクローラの一般的な名称です。
Googlebot は、常時、馬車馬のように働き、ウェブページをクロールしています。
「スパイダー」と呼ばれる場合もあります。
SERPs(サープス)
「Search Engine Result Pages」の略。
検索エンジンの検索結果のこと。
クロールバジェット
簡単に言うと、Googlebot などのクローラーが、クロールすることができる上限数みたいなもの。
あまり気にする必要はありません。
公式ブログでも、以下のように言われているので、そんな言葉があるのね~ぐらいで良いと思います。
クロール バジェットとは、ほとんどのウェブマスターの方々にとって気にすべきものではない、ということです。
新しいページが公開された当日にクロールされることが多い場合、ウェブマスターの方がクロール バジェットを重視する必要はありません。
同様に、数千以下の URL 数しか持たないサイトにおいては、ほとんどの場合、クロールは効率的に行われるでしょう。
より詳しく知りたい方は、以下の公式ブログをご覧ください。

クローラビリティ
Googlebot などのクローラーが、クロールしやすさを表す言葉です。
上記、クロールバジェットとは違い、こちらは重要です。
クローラーが、クロールしにくいと、その記事自体を見つける事ができず、インデックスされない恐れがあるためです。
当たり前ですが、インデックスされなければ、検索結果にも表示されません。
対策としては、「内部リンクの最適化」、「ディレクトリの階層を深くしない」などがあります。
QDD
「Query Deserves Diversity」の略。
検索エンジンが、入力されたキーワードから、ユーザーが何を求めているか分からない場合などに、少し幅を持たせた検索結果を表示するアルゴリズム。
QDD に関しては、Google が存在すると認めている訳ではなく、名前も SEO 関係者が、勝手に QDD と呼んでいるだけです。
しかし、Google のリサーチ・ディレクター Peter Novig 氏が、
Google はいちばん人気のある結果を1位に表示して、ユーザーが望まないだろうからその次の2位には1位と同じような結果を出さないようにしている。
ユーザーは多種多様な情報を求めている。
引用:QDD(Query Deserves Diversity)とは? Googleが2位以下に出すのは様々なタイプのページ – 海外 SEO 情報ブログ
と言われている通り、QDD に該当するアルゴリズム自体は、存在する可能性が高そうです。
RankBrain(ランクブレイン)
Google が、3番目に重要なランキングの指標としている項目。
機械学習(AI)を使い、ユーザーが入力した検索クエリを処理して理解するアルゴリズムの事。
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