SEO って、本当か嘘か分からない情報が、数多く出回ってますよね。
ここでは、そんな噂や、都市伝説のような情報について、
Google 社員の方々が、SNSやカンファレンスなどで答えた内容から、その噂を解決していきたいと思います。
正しい HTML 文法じゃないと SEO 的にマイナス?
正しい HTML 文法でサイトを作らないと、SEO にとってマイナスだと言われてます。
しかし、実は インデックスやランキングには、それほど影響しないそうです。
少し古い情報なんですが、Google 社員の Adam Lasnik 氏が、以下のように言われています。
HTML が、めちゃくちゃでない限りは、グーグルのクローラはきちんとウェブページを読んでくれる。
インデックスや検索結果のランキングに関しては、ウェブページの HTML が、W3C の規格に従っているかいないかは、中心となる要素ではない。
勿論、W3C が定める正しい記述の方が、良いとは思いますが、それほど、致命的な問題とはならないようです。
更新頻度は重要なのか?
海外SEO情報ブログを運営されている、鈴木氏独自の見解ですが、「上位表示と更新頻度は、関係ありません。」との事です。
頻繁に更新することで検索結果の上位に表示されたとしたら、それは頻繁に更新されたことが原因ではなくて、更新して追加されたコンテンツが、効果をあげたんです。
私も、同じように考えています。
もし、更新頻度が、重要なランキング要因ならば、企業のコーポレートサイトは、上位表示される事は、ほぼあり得ないでしょう。
実際、私が運営している、とある慈善団体のサイトは、1 年間、全く手を入れていませんが、上位表示され続けています。
逆に、以下の通り、更新しすぎると、逆効果になる場合まであるそうです。
更新が頻繁でない通常サイトと認識されているのに、更新ばかりしていると、検索エンジンを混乱させる。
但し、ニュースサイトなど、頻繁に更新すべきであると Google が判断したサイトでは、影響するようですので、ご注意ください。

階層構造の深さは、検索結果に影響するのか?
結果的に言うと、階層構造の深さは、検索結果に影響しない!
Google のエンジニア、Matt Cutss(マット・カッツ)氏が、「WordCamp 2007」という「WordPress」のカンファレンスで、
mydomain.com/aaa/sample.html
mydomain.com/aaa/bbb/ccc/sample.html
を比べた場合、後者の方がスラッシュが多い(階層が深い)が、それだけでは、検索になんら影響を与えることはない。
と、実際に言われています。
ここでは、言及されていませんが、階層が深くなれば、それだけクロールしにくくなるのは、間違いありません。
なので、階層が深い場合にも、クローリングしやすくなるようなリンクの張り方、サイトマップ XML に設定するなどは考慮すべきでしょう。
ファイルの拡張子は、検索結果に影響しない
拡張子によって、検索順位が変化することも無いそうです。
ちなちに、個人的な見解ですが、クローラーもロボットです。
なので「aaa/2000.html」の様な意味が分からない名前ではなく、
商品なら商品名「(カテゴリ)/(商品名).html」のような名前を、ディレクトリ名にもファイル名にも付けた方が良いでしょう。
「-(ダッシュ、ハイフン)」と「_(アンダースコア)」は、同じ扱い?
Google では?
Google では、単語と単語のつなぎには、「_(アンダースコア)」ではなく「-(ダッシュ、ハイフン)」の使用が推奨されていました。
しかし、現在は、どちらを使っても関係ないそうです。
Bing では?
私たち(MSN)は、URL中の「_(アンダースコア)」を単語のセパレータとして取り扱う。
これまで、ずっとそうだった。
引用:「-(ダッシュ、ハイフン)」と「_(アンダースコア)」は同じ扱い ~ Yahoo!, MSNの場合 – 海外SEO情報ブログ
と、MSN の「Ramez Naam」氏が言われているので、Google も Bing も同じ扱いのようです。
なので、「_(アンダースコア)」「-(ダッシュ、ハイフン)」は、あまり気にしなくて良いようです。
但し、使用する場合には、文字の区切り方は、気を付けた方が良いと、個人的には思います。
Google に広告(Adwords)をたくさん載せれば、検索順位は上がる?
結論から先に言うと、絶対にあがりません。
以下の公式サイトでも、「検索順位は、お金では買えません」と、紹介されています。
また、この件について、Google の検索エヴァンジェリストである、「金谷 武明」氏も、以下のように Twitter で発言しています。
"広告のチームの担当者とどんなに仲良くしていても"の主語は社外の方が、です。社外のマーケティングや広告、SEO関係の方が、弊社の広告担当者とどんなに仲良くしていても検索について特別な情報を得る事はありません、という話となります。
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2018年6月7日
もし、広告を多く載せる事で、検索順位が変動するような事があれば、世界的な大問題になるでしょう。
クロールバジェットの最適化は検索順位に影響があるのか?
結論から言うと、直接的な影響は無い。
実際に、Google ウェブマスター向け公式ブログでも、以下の様に記載されています。
クロール速度が上がっても、必ずしも検索結果での掲載順位が高くなるとは限りません。
Google では何百もの要素を使って検索結果のランキングを決定しています。
クロールはサイトが検索結果に表示されるために必要なものではありますが、ランキング要素ではありません。
Google からの評価が高いページは、クロール頻度が高い傾向があるが、クロールバジェットを最適化し、特定のページを頻繁にクロールさせても、評価は変わらない。
つまり、クロールバジェットは、あまり気にしなくていいという事です。
クロールバジェットについて詳しく知らない方は、以下の記事をご覧ください。

記事のコメントも検索の対象になるのか?
Google ジョン・ミューラー氏は、ツイッターでこの質問に対して、以下のような回答をしています。
もちろんだ。結局は、追加のテキストになる。
つまり、コメントの内容が、その記事と関連性が高ければ、評価は上がる。
逆に、スパムコメントなど、関連性が薄いコメントが大量に書き込まれたら、評価が下がる可能性があります。
コメント欄を解放している方は、コメントの内容についても、しっかりチェックしておきましょう。
URL は www なしが SEO に強い?
結論から言うと、どちらでも変わらない。
海外 SEO 情報ブログでも、以下のように紹介されています。
SEO 的には、www ありと www なしに優劣はありません。
つい最近どこかのブログで「www なしが SEO に強い」という記事を見かけましたが、これは誤りです。
www ありでも www なしでも、それ自身はランキングには影響しません。
但し、検索エンジンは、www あり・なしを別々のページと認識しますので、必ずどちらかに統一する必要があります。
Google Analytics のデータは、検索結果に影響があるのか?
Google Analytics は、導入していないサイトもあるので、影響ないと言っていいでしょう。
実際に、Googleの John Mueller(ジョン・ミューラー)氏も、ウェブマスターオフィスアワーで
私たちはGoogleアナリティクスを検索順位を決めることにはまったく使っていない。
検索に対しては通常は使っておらず、結びつけてはいない。
引用:直帰率や滞在時間をランキングシグナルとしてGoogleは使っているのか? アルゴリズム評価には使っているが個々の検索結果を変更する目的では使わない
と、言っています。
しかし、
(クリックや直帰など)そういったデータを実際に使っている1つの場面は、アルゴリズムを評価するときだ。
概して、どちらのアルゴリズムがいいかを検証するときに使う。
引用:直帰率や滞在時間をランキングシグナルとしてGoogleは使っているのか? アルゴリズム評価には使っているが個々の検索結果を変更する目的では使わない
とも言っているので、アルゴリズムは、直帰率や滞在時間を評価の対象としている。
検索エンジンは、Google Analytics を使わずとも、そのサイトの直帰率や滞在時間を、計測できます。
なので、検索結果に、該当ページの Google Analytics データを直接使ったりはしないが、直帰率・滞在時間はランキングに影響するという事でしょう。
一応、私とは違ったご意見をお持ちの方の記事も紹介しておきます。
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